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⑦タルギピンス

1ヶ月も滞在していると、毎日寄宿舎の食事では飽きるし、たまには甘いものも食べたくなります。今回は、梨大のまわりのおいしいお店をご紹介したいと思います。

まずは、梨大前と新村のあいだにある、「高博士冷麺(コバクサネンミョン)」。韓国の食堂はたいてい専門店ですが、こちらは店の名前にもあるとおり、冷麺専門店です。冷麺には、水冷麺(ムルレンミョン、スープありの冷麺)とビビン冷麺(真っ赤なタレをからめて食べる冷麺)の2種類がありますが、ここではぜひ水冷麺(6000ウォン/日本円で約600円)を食べていただきたい! というのも、こちらのお店のうまさは、何といっても牛肉のうまみがたっぷり味わえるスープにあるからなのです。少し甘味を感じるスープに酢を入れると、いっそうおいしさが引き立ちます。お好みによって辛子を加えても○。店内はきれいで、大人数で行っても座敷があるので安心です。日本語メニューあり。「地球の歩き方」にも載っています。

食事でいくなら、こんなお店はいかがでしょう。梨大の正門を正面に見て、すぐ右の道を――急な坂道で、登りきると立派なアパート(韓国では日本の「マンション」のことをアパートといいます)があります――登っていくと、アパートの手前の右手にあるごはん屋さんです。名前は忘れました。ごめんなさい。

店の外には、木製のベンチがあり、店内は白を基調にしたウッディな感じで、一見かわいらしい喫茶店かな? といった感じですが、こちらのメニューは、①かわいらしい小皿に盛られた日替わりのおかず9種類+テンジャンチゲ(韓国の具沢山の味噌汁)かトゥブチゲ(豆腐とあさりの辛いお汁)の定食②ビビンパプ定食(おかずつき)、の2つだけ。しかも、たしか4500ウォン(日本円で約450円)と安かった。女子大生が好みそうな、さっぱりとした味付けで、野菜がいっぱいでるのが好印象。梨大の女の子達がたくさん詰めかけていましたよ。

ごはんもいいけど、甘いのもね、という人にはわたしのとっておきのお店を紹介しましょう。「Migo」のベリーがめいっぱい載ったパッピンス(カキ氷に似て非なる、もちのようなものや果物、練乳がかかったもの。韓国人は大好き)もいいけど、わたしのお気に入りは、「ワッフルハウス」というお店の「タルギピンス」です。以前はこのお店、梨大の正門を正面に見て、すぐの道を左へ行ったほうにあったんですが、梨大の近くに移転したようです。詳しい場所がわかったら、アップします。

席についたら、おもむろに「タルギピンス、ハナチュセヨ」(タルギピンスひとつ下さい)と言ってみましょう。韓国では、2人でこのパッピンスを分け合うのが一般的です。スプーンは何も言わなくても2本出てきますから、ご安心を。 

さあ、タルギピンスが来ました。タルギはイチゴのこと。カキ氷の上に、形がちゃんと残っているイチゴのシロップ煮と練乳がたっぷり、さらにその上にソフトクリーム。考えるだけでもおいしそうでしょ♪ 

日本人はついつい上からきれいに食べてしまうのですが、パッピンスのたぐいは、実は混ぜたほうがおいしいと思います。イチゴと練乳、そしてソフトクリームの味が出会った味は、それぞれを単品で食べるよりも、なかなか奥深いものがありますよ。

韓国人は、ビビンパプはもちろんのこと、何でも混ぜたがるところがあります。パッピンスは当然としても、普通のチョコレートパフェも上に下にぐっちゃぐちゃに混ぜますし、果てはカレーライスも丁寧にこってり混ぜまくって、おいしそうに食べてます。

「混ぜる」といえば、金浦空港の喫茶店で、朝の9時から、いかつい顔した50がらみのおじさん2人が、それぞれ目の前のパッピンスを氷が溶けるんじゃないかと思うほど混ぜに混ぜて、おいしそうに口に運んでいた光景が、今だに忘れられません。おじさんがかわいらしく見えた一瞬でした。

次回は、わたしの好きな芸能人の話をしたいと思います。誰かはお楽しみに。



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